英会話のあいづちや間の取り方の3つのコツ - フィラーワードの例と使い方も解説します
Mar 04, 2023
「英会話中の沈黙が怖い」
「英語での会話時にぎこちなさを感じる」
「あいづちをうちながら会話をしても、なぜだか調子がくるってしまう」
こんな風に感じることはありませんか?
実はこれらのお悩みは
英会話力そのものではなく 英会話のやり取りの方法を知らないこと
に原因があることがよくあります。
今回の記事では英語の会話をスムーズに運ぶこつを詳しくお伝えをしていきます。
こんな筆者が解説します
スピーキング力養成英語コーチ 日野ゆう子
英語力が高いけれど、英会話に苦手意識がある方のサポートを専門に行っています。
英語講師歴15年、のべ3000人以上を指導。意図のあるトレーニングでショートカットの英会話力づくりを大切にしています。
かつては英会話がとても苦手なTOEIC講師で、「英語の先生なのに話せない」という悩みを抱えていました。
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もくじ
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英会話をスムーズに運ぶ3つのこつ
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こつ①フィラーワードを味方につける
- フィラーワードって何?
- よく使われるフィラーワード
- フィラーワードのメリット
- フィラーワードを使う時の注意点
- 自然にフィラーワードを使うこつ
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こつ②自然な間のあけ方を味方につける
- 「英語に困っているのではなく、言いたいことを考えている」
そう思わせる間のあけ方とは?
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こつ③言語間でことなるあいづちの感覚を身につける
- アメリカから南米に移住をした人が感じた違和感
- 知らないうちに会話に影響を与えるあいづちや間のとり方
- 知らないうちに会話に影響を与えるあいづちや間の取り方
- 英語と日本語も相手への尊重の仕方がちがう
- お互いのあいづちのルールを知らないと起こること
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受講生の方の変化
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記事のまとめ
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プレゼント
英会話をスムーズに運ぶ3つのこつ
英語を話しているときに、ぎこちなさや違和感を感じることはありませんか?
英語を使ってスムーズに会話をするためには
①スピーキングやリスニングなど英語を話すための技術そのものを伸ばすこと
と並行して
②日本語とは異なる、英語の会話の運び方を知り、とっさに対応できるようにしておくこと
が効果的です。
ところがかつての筆者をふくめて、多くの日本人学習者の方は①に集中をするあまり、②の対策には手が回っていないケースが多数です。
今回の記事では、英会話のやりとりを楽にする3つのこつをお知らせします。
こつ①フィラーワードを味方につける
フィラーワードって何?
英会話をしていると、しばしば「um」「uh」「like」「you know」などの言葉を耳にします。
これらはフィラーワードと呼ばれ、話の流れを途切れさせずに間をつなぐために使われます。
よく使われるフィラーワード
英語には多くのフィラーワードがありますが、以下は特によく使われるものです:
- Um / Uh
考えながら話す時によく使われます。 - Like
特に若い世代によく使われ、言葉を強調する時や例を挙げる時に使われます。 - You know
相手に同意を求める時や、共通の理解を確認する時に使われます。 - Well
話を始める時や、何かを説明する前に使われます。 - I mean
自分の言いたいことを強調したり、明確にしたりする時に使います。「というか」「つまり」に近い意味です。 - Let’s see / Let me see
考える時間や思い出す時間を稼ぐ時に使われます。「えっと」という感じです。 - How shall I put it?
何かを説明しにくい時や、言葉を選びながら話す時に使います。 - It's on the tip of my tongue
言いたいことを思い出そうとしている時に使うフレーズです。「喉もとまで出かかっているんだけど」という意味です。 - To be honest
正直な意見を述べる時に使うフレーズです。「正直に言うと」という意味です。 - Actually
実際のところや、相手の言ったことを訂正する時に使います。「実は」という意味です。 - See what I mean?
自分の言っていることが理解できたか確認する時に使います。「分かる?」という意味です。 - Oh, I see
納得した時や、相手の言っていることが理解できた時に使います。「ああ、なるほど」という意味です。 - By the way
話題を変える時に使います。「ところで」という意味です。 - Anyway
話を戻す時や、話題をまとめる時に使います。「とにかく」という意味です。
フィラーワードのメリット
フィラーワードを使うことには実は色々なメリットがあります。
- 自然な会話の流れを保つ
フィラーワードを使うことで、話の流れが途切れにくくなり、自然な会話が続きます。 - 考える時間を稼ぐ
次の言葉を考えるための時間を確保することができます。
- リラックスした雰囲気を作る
フィラーワードを適度に使うことで、会話が堅苦しくなくリラックスした雰囲気になります。
- 発言権を手にいれる
会議やディスカッションの場などでは、話している途中で間を取ると、話が終わったと誤解されて割り込まれることがあります。
フィラーワードを使うことで、自分の話がまだ続いていることを示すことができます。 - 会話に割り込む
同じく会議やディスカッションの場で、自分の意見を言いたいときにも使うことができます。
「so(つまり)」「well(えーと)」「actually(実は)」などのフィラーワードを使うことで、相手の話が終わるのを待たずに効果的に割り込むことができます。
ただし、相手の話の途中で頻繁に割り込むのはあまりおすすめしません。 - 沈黙を避ける
母語でない英語を話すときには、スムーズに言葉が出てこないことがあります。
フィラーワードを使うことで、そのような沈黙を避け、相手に対して自分がまだ考え中であることや、意見を述べる準備が整っていないことを示すことができます。
フィラーワードを使う時の注意点
フィラーワードは便利なつなぎ言葉ではありますが、使いすぎないようにすることも重要です。以下の点に気をつけましょう:
- 頻繁に使わない
フィラーワードを多用すると、話が途切れ途切れになり、聞き手にとって聞きづらくなってしまいます。
日本語でも、「えーっと」「あのー」がたくさん入った文は聞きにくいですよね。使いすぎには注意が必要です。
- 適切なタイミングで使う
話の流れに合ったタイミングで使うことが重要です。
英語を母語とするスピーカーの方々は、どんなタイミングでフィラーワードを使っているのか。まずはよく観察をすることがポイントです。 - プロフェッショナルな場では控える
ビジネスやフォーマルな場では、フィラーワードを控えることが推奨されます。
クリアで簡潔な表現が求められる場面では、フィラーワードを使わないよう心がけましょう。
フィラーワードを自然に使うためのコツ
フィラーワードを自然に使えるようにするにはどうするといいでしょうか。ここではそのコツをお伝えします。
- 練習する
フィラーワードは、とっさの時に意識せずに使えるようになるのが肝心です。
そのためには、使う状況をイメージしながら何度も繰り返し練習することがポイントです。 - 他の人の話し方を観察する
まずはどんな場面でフィラーワードが使われているかイメージを持ちましょう。動画などを使って、英語を母語とする人たちがどのようにフィラーワードを使っているかを観察してみることをお勧めします。
同じ年代や性別、そして属性が似ている方をモデルとしましょう。
- 自分の話すペースを理解する
自分がどのような時にフィラーワードを使うかを理解することで、適切なタイミングで使えるようになります。
使う状況を想像しながら、何度も練習することで自然にフィラーワードを使えるようになります。
フィラーワードをうまく使いこなすことで、英会話のスムーズさが格段に向上します。ぜひ、実践してみてください!
こつ② 自然な間のあけ方を味方につける
英会話において、間の取り方はとても重要です。
自然に間をあけることで、「英語に困っているのではなく、言いたいことを考えている」という印象を相手に与えることができます。
では、どのように自然な間を作ることができるのでしょうか?
- 意味の切れ目で止まる
英語でのスピーキングにおいて、思い通りの言葉がすぐに出てこない時に一時的に止まることはよくあります。
この時に意識的に「意味の切れ目」で止まるようにすることで、相手に「考えている」印象を与えることができます。
意味の切れ目の取り方は下記を参考にしてみてください。
スラッシュリーディングの活用
スラッシュリーディングとは、文章を意味の単位で区切る方法です。たとえば、以下の文章をスラッシュリーディングで区切るとします:
“When I was walking / down the street / I saw a cat / that was sitting / on a bench.”
この場合、スラッシュで区切られた場所が「意味の切れ目」にあたります。話 す時にも、こうした意味の切れ目で止まることで、言いたい内容を整理する時間を稼ぐことができます。
具体例で考える
例えば、「私は昨日、駅の近くで友達に会いました。」という文を英語で言う場合、次のようにスラッシュで区切りながら話すことができます:
“Yesterday / I met a friend / near the station.”
このように止まることで、相手に対して「英語が出てこないのではなく、正しい内容を考えている」と伝えることができるのです。
自然な間の取り方をマスターすることで、会話の流れがスムーズになり、自信を持って話すことができるようになります。
練習を重ねて、このスキルを身につけてみましょう!
こつ③ 異なるあいづちの感覚を身につける
違う言語間には、あいづちや会話の間の取り方に大きな違いがあります。
これを理解し、適切に対応することで、会話をさらにスムーズにすることができます。
アメリカから南米に移住した人が感じた違和感
「どうして話をさせてくれないのか」と葛藤
先日、アメリカから南アメリカに移住し、スペイン語で生活している方と話す機会がありました。
彼は、スペイン語の習得と同様に、会話の中での「間の取り方」にも苦労したそうです。
彼は英語では、会議などの場面を除き、相手が話し終わるまで静かに待ってから自分の意見を述べていました。
でも南米では話が終わらないうちに相手が話を重ねてくるのが普通で、最初はこのスタイルに違和感を覚えたそうです。
「どうして、話を最後までさせてくれないのか?」
そんな風に感じ、自分が大切にされていないように思い、少し悲しい気持ちになったそうです。
スタイルの違いを受け入れた結果
時間がたち、現地の人々と話を重ねるうちに、それがその地域の普通のスタイルであるということが分かってきました。
そして、その違いに悪気がないと分かったことで、少しずつその会話のスタイルを自分も取り入れるようにしたそうです。
そうすることで現地の人との会話がスムーズにいくようになったとお話をされていました。
余分なプレッシャーを感じないために
このように話す言語によって、また文化によって会話の運び方には大きな違いがあるケースがあります。
余分な心理的な落ち込みやプレッシャーを感じないように、その違いがあること、どんな違いがあるかを知っておくことが大切です。
英語と日本語のあいづちの違い
日本語と英語にもあいづちのうち方や会話の進め方に大きな違いがあります。
日本語のあいづち
日本語では、頻繁にあいづちを入れることで「相手に興味がありますよ」や「あなたの話を大切にしていますよ」という気持ちを示すことが一般的です。
たとえば、「うん」「はい」「なるほど」といったあいづちは、相手の話に対する関心や理解を示すものであり、日本語の会話ではこれが非常に重要視されます。
英語のあいづち
一方、英語ではあいづちの頻度が少なく、会話中の相槌の打ち方も控えめです。
英語では、あいづちを使うよりも、相手の話をしっかりと聞く姿勢や、話が終わるまで静かに待つことが重視されるのです。
「I see」や「Right」などの短い返事が使われることはありますが、これも日本語とくらべると比較的少ない頻度で使われます。
お互いのあいづちのルールを知らないと起こること
日英間の間の取り方やあいづちの感覚を知らないままコミュニケーションを行うと
「何となくやりにくい」
「ぎこちない」
といった違和感が発生します。
日本式のあいづちの頻度をそのまま英会話に持ち込むと、英語を母語とする人には下記のような印象を与えてしまうことがあります。
話が途切れ途切れに感じられる
日本語の頻繁なあいづちが多すぎると、英語話者は会話がスムーズにできていないと感じるかもしれません。
話を聞いていないと誤解される
頻繁なあいづちが、話をしっかり聞いているととられない。割り込みをしているように映る可能性があります。
逆に、英語の聞き方を知らない日本人が、あいづちをあまりにも少なくすると、以下のようなやりにくさを感じてしまうことがあります。
不安や誤解
「どうしてあいづちを打ってくれないのか」と感じ、相手が自分の話に興味がないのではないかと不安な気持ちに。
対話の進行に影響
あいづちの少なさを、相手に理解されていない、共感されていないと感じる。そのことが会話のテンポや関係性に影響を与えることがあります。
お互いのあいづちのルールや感覚を理解し、適切に調整することが、円滑なコミュニケーションを築くためにはとても大切です。
この記事を読んで
「あいづちをしすぎているかもしれないな」
と思われた方はぜひ英語話者同志の話の聞き方を観察してみてくださいね。
新しい発見があると思います。
受講生の方々の変化
現在英会話力づくりをサポートの中にも、英語での会話の運びをスムーズにするための練習を受講生の方の段階に応じて取り入れています。
①英語を話す技術(リスニングやスピーキングの力)を育てる時には、英語の語順で聞き、話す力を徹底的に伸ばします。
これにより、英語で話す際の間を、意味の切れ目で自然にとりやすくなります。
②リスニングやスピーキングの力がしっかりとついて運用ができる段階になったら
ご自分のやり取りをコーチと一緒に観察したり
ロールモデルの方の観察をしたりして
フィラーワードの使い方や話の聞き方、間の取り方、態度などパフィーマンスを調整。
ご自分にとって心地よく、なおかつ自然な英語のやり取りを意識せずにできるように体に落とし込みます。
英語を、借り物ではなく「ご自分の言葉」として楽に使うことができる、そんな変化が起こります。
(受講生の方の変化の例)
・英語で言いたいことが言える割合が約30%→70%に。気持ちに余裕をもって海外生活を送れるようになりました。
(M.Y様 カナダ在住・主婦・女性・受講スタート時 TOEIC750点)
・英語を話す時のマインドが変化。まるでテストを受けているような気持ちで、話が続かない状態から、楽しく即興で3分以上話せるように。
(E.E様 東京都・女性・会社役員)
・「英語は好きだけどうまく話せない人」という自分自身への認識が変化、会話を楽しめるようになりました
(N.S様 福岡県・会社員・女性・30 代・英検準1級)
このような変化が日常的に起こっています。
(日々のサポートの様子)
この記事のまとめ
いかがでしたか?
今日は、英会話をスムーズに運ぶための3つのこつについてお話ししました。
こつ①では、フィラーワードを味方につける方法についてお話ししました。
こつ②では、自然な間のあけ方を使って「英語に困っているのではなく、言いたいことを考えている」という印象を与える方法を解説しました。
こつ③では、英語と日本語のあいづちの感覚の違いについてお話ししました。
英語を使って様々な国の人と心地よくやり取りをするためには
- 英語の会話の運び方を知り、とっさに使えるようにしておくこと
が欠かせません。
今回は、英語の会話の運び方に焦点を当て、とっさに使えるようにするためのポイントを詳しくお話ししました。
あなたの英会話力づくりの参考にしていただければ幸いです。
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TOEICハイスコア でも英会話が苦手な方へショートカットの英会話力づくりを行っています。
プロフィール 日野ゆう子
英語講師歴計14年のべ3000人に指導経験/上級言語コーチ(国際コーチ連盟認定)/TESOL 英検1級/ 発音指導士/Versant スピーキング70/ Global dexterity practitioner(異文化への適応をサポートしています) 私自身はTOEIC講師→英語をスムーズに楽しく話せるまでに約17年かかてしまった為「効率のよさ」に重きをおいています。