日野ゆう子の英語コーチング(京都・オンライン) 〜英語上級者のスピーキング力をマンツーマンで養成〜

英語の語順を無意識で受け入れられるようになると起こるブレイクスルー

スピーキング力 Apr 01, 2023

 

「英会話力を上げるために、語順ってそんなに大事なの?」

「英語の語順に慣れるにはどうしたらいいの?」

そんな疑問やお悩みを持っていらっしゃいませんか?

この記事では、そんな疑問にお答えしていきます。

TOEICで700点、800点以上取れるようになった。英語の資料を読む機会が日常的にある。でも、英会話が苦手・・。

長年そういったお悩みをお持ちの方の英会話力づくりをサポートする中で、

「語順」を意識しなくても処理できるようになることは

英会話力を飛躍的に上げるために欠かせない要素だと確信するようになりました。

今回はその語順について、なぜそんなに大切なのか、どうやってその感覚を育てるのかを詳しくお伝えしていきます。

 

 

こんな筆者が解説します

 

 

スピーキング力養成英語コーチ 日野ゆう子

英語力が高いけれど、英会話に苦手意識がある方のサポートを専門に行っています。

英語講師歴15年、のべ3000人以上を指導。意図のあるトレーニングでショートカットの英会話力づくりを大切にしています。

かつては英会話がとても苦手なTOEIC講師で、「英語の先生なのに話せない」という悩みを抱えていました。

Versant70/発音指導士/英検1級/TESOL/上級言語コーチ(ヨーロッパ) ご相談はこちらまで

 

 もくじ

●英語の語順に慣れる重要性

●リスニングにおける英語の語順の重要性

●リスニングの語順感覚の育て方

●スピーキングにおける英語の語順の重要性

● スピーキングの語順感覚の育て方

●「きれいな日本語で理解したい」「翻訳したい」気持ちの扱い方

●受講生の方々の変化

●記事のまとめ

●プレゼント

 

そもそも英会話で、どうして語順がそんなに大切なの?

 

 

はじめに、英会話をスムーズに話すために、そもそもどうしてそんなに語順の感覚を育てることが大切なのかについてお話をしていきたいと思います。

 

言語間の行き来で起こるエネルギー消費をおさえる

 


日本語と英語は、言語的にとても遠い言葉です。

のため、発音もリズムも、文字も、単語の成り立ちも大きく異なります。それは語順も例外ではありません。

 
英会話時に

・聞いたことを「頭の中でいったん日本文にしてから理解する」

・言いたいことを「一度日本文にして、それを英語に翻訳する」

こういった作業を行うことは、日本語と英語 英語と日本語 二つの語順の間を常に行き来すること。

その作業をくりかえすと、本来必要でないエネルギーを多量に使うことになってしまいます。

スムーズな会話を行うためには、この作業を極力なくすことが大切です。

 

「英会話」では語順処理力がさらにカギになる

 

 

英会話では、英語の語順で処理をする力の重要度がさらに上がります。

それは英会話では瞬発力が求められるからです。

英会話を構成するスピーキング、リスニングそれぞれにフォーカスをあててみていきましょう。

 

リスニングの場合

 

 

リスニングでは、目で確認できない、音の情報が英語の語順にのって耳に飛び込んできます。

リーディングでは、分からないことがあれば、その前後に目をやって文の構造を確認することができます。

一方、リスニングではそれをすることができません。

耳に入ってきたかたまりごとに意味を理解していくしかないのです。

「きれいな日本文に直してから理解をしたい」

そんな気持ちから、翻訳作業を行おうとすると、その間に話の内容がどんどん進んで置いていかれてしまいます。

耳に入ってきた英語のかたまりの意味を、入ってきた順番に理解する。

それを繰り返しながらまた前に進む。その体力と習慣を育てることが重要です。

 

リスニングに対応する語順感覚の育て方


スラッシュリーディングを行う

リスニング力とリーディング力は実は密接に関係をしています。

文を読むときに、きれいな日本語訳をしてから理解をしている場合は、まずその翻訳習慣を止め、左から右に。

前から文を読み進めるようにしましょう。

返り読みや翻訳をしながら文を読む癖があるという場合は、スラッシュリーディングを行うことをお勧めします。


スラッシュリーディングとは

①英文の意味のかたまりごとにスラッシュを入れる。

②そのフレーズ単位で意味を理解しながら前にすすむ。

文の読み方です。

この読み方を繰り返すことで

主語+動詞+情報の付け足しで構成される英文の構造や、かたまりごとに意味をとらえる感覚が育ちます。

英語の語順のままで、意味を理解する習慣を身につけることができるので、リスニングにも感覚を転用することができます。

 

シャドーイングや音読を意味のかたまりに注目して行う

 


シャドーイングや音読をするときも意味のかたまりを意識することでリスニング時に役立つ語順感覚を伸ばすことができます。


(※ただし、このトレーニングを行う前には、音だけに注目をした練習を行うようにしてください。

元の原稿又はスクリプトの音をよく聞き、それを再現できるよう練習をしてから、意味を意識する音読やシャドーイングに移ります)

音読をするスピードと箇所にあわせて、その部分の意味を理解していくイメージです。

こうすることで、音と意味、かたまりが結びつき、英語を英語の語順のまま理解する回路が発達します。


 

スピーキングの場合

 

 

スピーキングは、頭にあるイメージを、素早く意味のかたまりや文にする。

それを音として出力するという作業の総称です。

・頭にあるイメージ→いったん日本文にする→それを英文に変換する

日本人英語学習者の方は、従来の学校教育の影響もあり英語を話す時についついこの翻訳ステップをとってしまいがちです。

ですが、このやり方では二つの言語をまたぐため、時間やエネルギーをたくさん消費、疲弊してしまいます。

はやく、省エネで話をするためには、頭にあるイメージ→そのまま英語の語順で出力の作業に慣れることがかかせません。

 

英語の語順に沿うと「内容」を考えながら話せるようになる

 


スピーキングで、英語の語順で話すことに慣れるとさらに良いことがあります。

それは脳内で言いたいことがすべて完成していなくても、話を始めることができるようになるということ。

例えば、「今後の作業の中で何が一番大切か」尋ねられた時、明確な答えがなくても取り合えず

I think・・ the most important thing is・・・まで話をして、少し自然な間を置く。

その間に、後で何を言おうかなと考えたり、思いついた順に(英語の語順で入れていく)情報を足していくということが可能です。

この方法だと、たとえ言うことがまとまっていなくても、間を利用して考えながら話を進めることができます。

対外的にも(内容について考えながら話しているのだ、と)自然な感じで話を進めることができます。

 

一方で、脳内で翻訳作業を行っている場合はそうはいきません。

 

元の日本文(=いいたいこと)が完成していなければ、英文に翻訳をすることができないので、その間に会話は完全に止まってしまいます。

対外的にも「この人は英語で話すことに困っているんだ」というのが明白に。

会話の場合は相手を待たせているプレッシャーも加わります。

その結果、不安やあせりが増大・・そんな負のループが派生しやすくなります。

 

 スピーキングの語順感覚の育て方

 

 

それでは、どうやって英語の語順に慣れればいいのでしょうか?

ここではスピーキング時の語順感覚の育て方についてお話をしたいと思います。

 

ふだん、日本語を話す時のことを想像してみてください。

私たちは日本語を話す時、文字が浮かんでいるのではなく、ぼんやりとした概念やイメージのようなものが頭に浮かんでいるかと思います。

日本語で話す時は、そのイメージを表す単語や意味のかたまりを、日本語の語順で出力しているのです。

英語で話す際も基本的にプロセスは同じです。

ただし、出力は英語の語順で行います。

 

 

【スピーチの練習】

 

英語の語順で話す力を伸ばすための具体的なトレーニングの方法をご紹介します。

 

 

①頭にいいたいことをイメージします。

※慣れないうちは、概念というよりも、具体的に絵や写真のようなものを思い浮かべながら、その内容やそこから広がるイメージについて話すことをお勧めします。

 

②口頭で、英語の語順で描写します。


英語の語順はまず、主語+動詞(誰がどうした)が一番大切です。その後情報をつけたすように話をしていきましょう。

これを口頭で行うようにしてください。

口頭で行うのは、実際の会話の状態に近づけるためです。

 

サンプル

 

例えば、昨日何をしたか?と質問を受けたと仮定してそれについて話す場合。

頭には昨日のこんな様子が頭に浮かんでいると仮定します。

 

 

まず、英語の場合は誰が(主語)、どうした(動詞)が何より大切なので、イメージの中からそれを切り取ります。


この場合「誰が」(主語)はどうなるでしょうか。

・私
・子供たちと私
・娘二人と私

いろんな言い方ができますが、誰を主人公にするかを即座に決めます。

ちなみに、英会話の場合はテストのときのように正解はありません。あなたがこうしたいと思ったものでさっと話を進めます。

 

次に「どうした」(動詞)です。

・すてきな時間を過ごした
・動画をみた
・リラックスした

これも色々などうしたが出てきそうですが、即座にそれを決めます。

それらを出力して、情報を足しながら話を続けていきます。



例えばこんな感じです(あえて日本語を使って書いてみます)



私は/時間を過ごした/映画を見て/子供たちと一緒に


I had a wonderful time watching a movie with the children.

 

その映画は/ディズニーのだったの/大人気の/子供たちの間で

The movie was a Disney one that was very popular among the children.

私は/とてもうれしかった/時間を過ごせて/子供たちと一緒に

I was very happy to spend time with the children.


(イメージから、さらに派生して/もしくは他のイメージを思い浮かべて)

なぜなら/私は仕事で忙しくて/私は子供たちに会えなかったから

because I had been busy with work and couldn't see them.

 

このような感じで英語を話していきます。

かたまりの大きさは、ご自分が語順を変えずに理解できる量によって調節してくださいね。

はじめはうまくいかなくて当然です。

同じトピックでまずは数回繰り返してみましょう。



録音と検証をする


 

同じトピックでとりあえず2~3回話した後に、今度はそのスピーチを録音をしてみましょう。

(もしも時間に余裕がある場合は、ご自分が言ったスピーチを書き出してみることをお勧めします)

この録音を聞き直すと、「もっとこう言いたかった」「ここは言いたいことがあったけれど、うまく言えなかった」など色々と改善したいところがみえてきます。

その部分を検証。

この検証をすることで、今の力がさらに伸びます。

本当はどういうと良かったのか。

調べたり、落ち着いて考えたりして、改善バージョンで口慣らしをします。

その時も、その文を暗記しないように注意。

自分がその場で組み立てながら話をしているつもりで口頭で繰り返します。

 

スピーチがうまくいかない時は

 



スピーチをしてみたけれど、言いたいこと表す英文そのものが出てこないという時は


先に、取り出し可能な文型のストックを体に落とし込むことをおすすめします。

その方法は、下記ページをご参照ください。

魔法の「瞬間英作文」トレーニング法:やってみたけれど効果ない、話せないお悩みを解決


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きれいに訳さないと気持ち悪いというときは・・

 

 

英語は英語の語順で理解していきましょう、とお話をすると「きれいな日本語に訳せないと、落ち着かないんです」というお悩みをお聞きすることがあります。

これは、これまで親しんできた考え方に原因があります。

学校教育などの現場では、英語を日本語訳にして「きちんと理解できているかどうか」を確認することが一般的です。

そのため、それに慣れてきた多くの方は

「英語をきれいな日本語に訳して理解したい」

「きれいな日本語訳にできないと、ちゃんと理解していることにならない」

という罪悪感にも似た気持ちになってしまわれるのです。

そんな感情になるのは、これまで学習に真剣に向き合ってきたからこそです。

これまでの努力は否定せず

今は「英語学習」から「英語を運用する」転換期。

そのために新しい感覚を養っているのだとトレーニングを行ってください。

 

受講生の方々の変化

 

現在英会話力づくりをサポートをしている受講生の方々にも、「語順感覚」を育てるためのトレーニングを徹底して行っています。

これにより

・暗記やフレーズだけに頼らず、自分の言葉で話す会話力

・スピードのある会話にも対応できるリスニング力

を育てることができます。


(受講生の方の変化の例)


Before 会議の英語が早すぎて何を言っているのか理解ができない。内容が分からないので質問をされても答えられず困っていた。

After     脳内にある音と実際に聞こえてくる音の差が少なくなり、リスニングの負担がかなり減る。とっさの質問にもその場で返答ができるようになった。安心感を持って会議に出席できるようになった。

T・S様・男性・会社員・30代・受講前TOEIC710 )

 

Before   英文を読むことは日常的に行っていても、英語を話そうとすると言いたいことが浮かばず、相手を待たせるあせりから「頭がパンク状態」に。

After     英語が自然に口から出るように変化。リスニング力も向上し、職場の外国人とも落ち着いて会話ができるようになり仕事がとてもしやすくなった。

S.N様 京都市・研究者・受講スタートTOEIC760点

このような変化が日常的に起こっています。

 

 

(日々のサポートの様子)

 

 

 

まとめ

 

 いかがでしたでしょうか?


今回は「英語の語順に完全に慣れると起こるブレイクスルー」というタイトルで

✓英語の語順感覚が大切な理由

✓順感覚を育てる方法(リスニング編・スピーキング編)

について詳しくお伝えしました。

この内容があなたのお役に立てばうれしいです。

 

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プロフィール 日野ゆう子

英語講師歴計14年のべ3000人に指導経験/上級言語コーチ(国際コーチ連盟認定)/TESOL 英検1級/ 発音指導士/Versant スピーキング70/ Global dexterity practitioner(異文化への適応をサポートしています) 私自身はTOEIC講師→英語をスムーズに楽しく話せるまでに約17年かかてしまった為「効率のよさ」に重きをおいています。