魔法の「瞬間英作文」トレーニング法:やってみたけれど効果ない、話せないお悩みを解決
May 20, 2024
「瞬間英作文に取り組んでみたけれど、思った効果がでない」
「本当に効果があるか不安になり学習が続かない」
こんなお悩みをお持ちではありませんか?時間をかけて取り組んだのに効果が思うように出ないと不安になりますよね。
この記事はそんなお悩みをお持ちの方に向けてお届けします。
\今のまま3倍話せる私に!/
こんな筆者が解説します
スピーキング力養成英語コーチ 日野ゆう子
英語力が高いけれど、英会話に苦手意識がある方のサポートを専門に行っています。
英語講師歴15年、のべ3000人以上を指導。意図のあるトレーニングでショートカットの英会話力づくりを大切にしています。
かつては英会話がとても苦手なTOEIC講師で、「英語の先生なのに話せない」という悩みを抱えていました。
もくじ
- そもそも瞬間英作文系トレーニングとは何?
- 瞬間英作文を使っても効果が出ないケースがある
- 【瞬間英作文を使っても効果が出ない人の特徴】
- 瞬間英作文に取り組む前に知っておきたい2つの考え方
- 英語ですらすら話せる人が実際していること
- 効果の出る瞬間英作文のトレーニングはこう行う!
- 具体的な瞬間英作文のトレーニングの例
- くりかえしも忘れずに
- ストックをいれたら運用してみる
- 受講生の方々の変化
- この記事のまとめ
- プレゼントのお知らせ
そもそも瞬間英作文系トレーニングとは何?
瞬間英作文とは、日本語を見て即座に英語に変換するというトレーニングです。書店に行くと、瞬間英作文系のテキストがたくさんありますね。
書籍の場合、多くの本が左側に日本文、右側に英文という形で構成されています。
「英会話力をつけるために効果的」と言われることが多く、長年英会話学習の現場で支持されているトレーニング法の一つです。
瞬間英作文を使っても効果が出ないケースがある
一方で、英会話力づくりに悩む方のお話を伺っていると
✓「瞬間英作文系の本に多くの時間とエネルギーを費やしたけれど、期待した効果が出なかった」
✓「やってみたけれど、結局話せないままだった」
そんなお悩みのご相談をうけることもたくさんあります。
瞬間英作文系のトレーニングは、正しい取り組み方を知らなければ「やけど」する・・
それが、私のこのトレーニングへの印象です。
【瞬間英作文を使っても効果が出ない人の特徴】
瞬間英作文を使っても効果の出ない人はどのような取り組み方をしているのでしょうか。よくある使い方の特徴を上げてみます。
・英文を丸暗記をしている
→瞬間英作文系のトレーニングを行う目的は、文型や構文の取り込みです。暗記で覚えていると、応用が利かず、その文とぴったりあうシチュエーションでなければ結局使えないという危険があります。
・数回で終了、理解したところで終わっている
→英会話では「自分の頭にあるアイディアをすばやく組み立て、相手に伝える」という能動的な作業を行わなければなりません。そのため、理解よりももう一歩先に進んだ技術の落とし込みが必要です。
・口頭で練習をしていない
→実際の会話の世界では、文字の助けはなく、音でやり取りをしなくてはなりません。それにできるだけ近い形での練習が必要です。
・フォーカスが散乱している
→文パターンの他にも発音を気にしたり、イントネーションを考えたりしていませんか。脳は基本的にマルチタスクが苦手です。英作文と発音など、2つのことをいっぺんに行うとどちらも中途半端になってしまい落とし込みが進みません。
・不信感を持ちつつ練習をしている
→これで本当に英語が話せるようになるのか?と不安な気持ちのままだと、練習をなかなか続けることができません。「このトレーニングは何のために行っているのか」意図をクリアにして、迷いをなくしておきましょう。
それでは一体、瞬間英作文系のトレーニングで効果を得るためにはどうすればいいのでしょうか。下記にて詳しくお伝えしていきます。
瞬間英作文に取り組む前に知っておきたい2つの考え方
瞬間英作文の教材はどんな風に取り組めば効果がでるのでしょうか。
具体的な取り組み方をお知らせする前に、瞬間英作文を続け、効果をしっかり上げるために知っておきたい考え方について2つお伝えします。
①【瞬間英作文系のトレーニングで作ろうとしているスキルは何か】
瞬間英作文をつかったトレーニングは、組み立て可能な文のパーツを「すぐに使える状態で体にストックしておくために行います。
すらすら話せるようになるためになぜこの力が必要なのでしょうか。英会話のプロセスに注目をしてお話していきます。
英会話は一見ひとつの作業のように見えて、下記の図のように、実は5つのプロセスから構成をされています。
英会話を構成するプロセスのうち、スピーキングに関係するプロセスは ③相手に伝えたいことをイメージする④英文にする⑤口に出す この3つ。
瞬間英作文系の本を使ったトレーニングは、④の「言いたいことをすばやく英文にする」作業を行う力を育てるために行います。
シチュエーションに関わらず、臨機応変に英語で言うためには、その個々の状況にあわせて英文をすばやくカスタムメイドすることが必要です。
そのためには、組み立て可能な文のパーツを「すぐに使える状態で体にストックしておくこと」がかかせません。
残念ながら従来の学校教育やTOEICや英検など試験ベースの英語学習では、この「組み立て可能な文のパターンをすぐに使える状態で体にストックする」機会は、ほとんどありませんでした。
そこまでしなくても英文を読んだり、試験問題を解いたり、正解を選ぶことはできるからです。
ですが、英語を話す、自分で運用するためにはもっと深いレベルでの落とし込みが必要です。
これは例えば、
保健体育の筆記テストで「正しいクロールのやり方」を選択肢から選ぶことはできても、それではクロールができるとは限らない
楽譜が読めても、ピアノでそれを演奏できるかはまた別の話
こういうイメージです。
さて、英会話のプロセス④でスムーズに英作文ができるようになるためには、どれくらいの文のパ―ツをストックしておくといいのでしょうか。
ここは諸説ありますが、中学1~3年生で習う英語の文型や構文を、ほぼ意識せずに使いこなせるようになっていることをひとつの目安としていただくことをおすすめします。
これくらいの文のパターンを即座に使いこなせるようになれば、ひとまず仕事やプライベートでも、大人として、安心して英語で会話ができるようになります。
②【英語でも言いたいことを楽に言えるために】
瞬間英作文に効率よく取り組むために、もうひとつ、「言いたいことを出力するしくみ」についてお伝えしたいことがあります。
会話をするときに人は、頭に浮かんだ言いたいことを表すために、文を組み立てながら話をします。
日本語を話す時のことを想像してみましょう。
何かを話す時、事前に丸暗記したフレーズを思い出しながら話しているのではなく、状況にあわせて、文を組み立てながら話していることに気がつくと思います。
言葉を話す時、脳内には「文字」ではなく、ざっくりとした概念(イメージ)が浮かんでいます。
それを日本語で組み立てながら出力すると日本語の会話に、英語で組み立てながら出力をすると英語の会話になるというわけです。
この出力をすばやく行えると、英語でスムーズに話すことができるようになります。
英語ですらすら話せる人が実際していること
実は、この出力をはやくするためにはコツがあります。それは「できるだけ日本文を経由させないこと」。
英語をすらすら話す人は、概念→英語の語順で出力しています。
一方で英会話に慣れない学習者の方は、この出力時にいったん日本文を経由、それを「英訳」することで、英語を話そうとします。
概念→日本文→英訳(概念→日本語の語順→英語の語順)という形です。かつての筆者もこの話し方をしていました。
英語と日本語は言語の構造が全く違っていて、語順も大きく異なります。
そのため、概念→日本文→英訳(概念→日本語の語順→英語の語順)では語順が激しく入れ替わります。
この語順の入れ替え作業には、かなりの脳のエネルギーと時間がかかります。
英語を話すたびにこの作業を行うと、疲れてしまう上に、時間がかかり、会話に入れなかったり、相手を長時間待たせることになりさらにプレッシャーを感じて苦しくなったり。
そんな状態の中でコミュニケーションを行うのはなかなか辛いことです。
英語を話すときは英語の語順で。これがスムーズに英語を話すために欠かせないルールです。
話すためのストックをつくる瞬間英作文のトレーニングも、このことを前提に取り組むことがポイントです。
効果の出る瞬間英作文のトレーニングはこう行う!
まず、瞬間英作文系の問題を取り組むときに
・英文の「暗記」をすること
・日本語の文字を見て、答えである「英文」を思い出そうとすること
をしている場合は、この方法を止めてください。
その代わりに、
① テキストにかかれている日本文が表す「イメージ」を頭に思い浮かべる
② (そのイメージを表すために)単語や文をつかって、英文を組み立てる
この感覚を大切にトレーニングを行います。
具体的な瞬間英作文のトレーニングの例
それでは、効果的な瞬間英作文のやり方を具体的にお伝えします。
例えば、
日本語で「その生徒はその絵を見るためにイタリアに行った」(英文 「The student went to Italy to see the picture.」)
という文があった場合は
まず、その「その生徒はその絵を見るためにイタリアに行った」が表すイメージ、概念を頭に思い浮かべます。
実際に
「その生徒はその絵を見るためにイタリアに行ったんですよー」
と、自分が誰かにこれを伝えようとしているときの脳内をイメージすると、分かりやすいかもしれません。
「The student went to Italy to see the picture.」
という丸暗記した一文を一気に口から出すのではなく
誰が/何をした という英文の語順を大事にしながら、その語順とシンクロをして、その部分を実際に誰かに伝えるような気持で話します。
文を組み立てている感覚、「あなたが実際に話している」感覚を大切にしてください。
こういったことをくりかえすことでいざ会話をするときに、必要な時に取り出し可能な状態で文型をストックすることができるようになります。
くりかえしも忘れずに
瞬間英作文系のトレーニングは何度も何度も繰り返すことで、「分かる」から「使える」スキルに変えることができます。
同じテキストを何度も行うのは体力と気力を使いますが、何度も繰り返すこともぜひ大切にしてください。
目安として集中的に5周くらいは取り組む、その後も緩やかに周回をすすめる、ことをお勧めします。
1周目、2周目は苦しいのですが3周目くらいになると作業に慣れてきて、どんどんテキストを回すことが楽しくなってきます。
それと同時に、文のパーツがすぐに取り出せるストックとして浸透していきます。
ストックをいれたら運用してみる
瞬間英作文系のトレーニングで、すぐに口から出る文のパーツを使えるストックをとりいれたら、次はそれを使って運用する練習を行います。
質問にすばやく答えたり、1分程度の英語の即興スピーチをするなど、英語を自分の言葉としてつかう経験を重ねていきましょう。
そのことで瞬間英作文系のトレーニングで取り入れたストックをすばやく効率的に使いこなす回路が育ってきます。
受講生の方々の変化
現在英会話力づくりをサポートをしている受講生の方々にも、トレーニングの一環として瞬間英作文を使った取り組みをしていただいています。
瞬間英作文系のトレーニングで「すぐに使える形で英語の文」をストックしたあとは、
・質問に対しての瞬発力を上げるトレーニング
・自分の身の回りのことについて即興で話すトレーニング
などを行い、英語を話す力を育てていきます。
(受講生の方の変化の例)
Before TOEIC800を取得、でも英語を話そうとすると1,2語でとまる状態。
After 英語を話すことをつらいと感じていた方が楽しく即興で1分のスピーチが英語でできるように。Versantのスコアにアップ、海外出張ができるレベルに。
(K・T様 会社員・男性・受講スタート時 TOEIC805点)
Before 英検1級を取得、でも実際の会話に強い苦手意識。言いなれたことや決まったフレーズしか口から出てこない。
After 頭にあるイメージを「英語で何と言うか」意識をすることなしにどんどん英語にできるように。
(M.K様 京都市・公務員・女性・受講スタート時 英検1級)
このような変化が日常的に起こっています。
(日々のサポートの様子)
この記事のまとめ
いかがでしたでしょうか?
もしも今瞬間英作文に取り組んでいるけれど、思うように効果が出ない、結局英会話力は伸びていない。
そんな風に悩んでいらっしゃるときはぜひ、実際の英会話のプロセスで使うスキルを伸ばすことを意識して、取り組みを変えてみてください。
瞬間英作文に取り組むときは
・日本文が表すことを脳内にイメージする
・そのイメージが表す英文を自分で組み立てる
つもりでトレーニングを行いましょう。
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オンライン・京都 スピーキング力養成英語コーチング Kyo English Lab
TOEICハイスコア でも英会話が苦手な方へショートカットの英会話力づくりを行っています。
プロフィール 日野ゆう子
英語講師歴計14年のべ3000人に指導経験/上級言語コーチ(国際コーチ連盟認定)/TESOL 英検1級/ 発音指導士/Versant スピーキング70/ Global dexterity practitioner(異文化への適応をサポートしています)
私自身はTOEIC講師→英語をスムーズに楽しく話せるまでに約17年かかてしまった為「効率のよさ」に重きをおいています。