【TOEIC700以上の中級者の方へ】英会話が伸び悩む理由と対策とは?「英語学習者」から英語で楽にコミュニケーションできる上級者へ!
Nov 26, 2024英会話を学習しているけど
- なんとなくうまく話せていない気がする
- 上達を感じられない
- 海外出張や学会での発表など、実践の場で生かせてない
そんな風に感じていませんか?
TOEICでハイスコアをお持ちの基礎力の高い方でも、上記のような英会話の悩みを抱えている方は少なくありません。
この記事では、英会話が伸び悩む3つの原因と、伸び悩みを感じている方にオススメの対策をお伝えします。
仕事や研究で英語が必要な方は、ぜひ参考にされてくださいね。
こんな筆者が解説します
スピーキング力養成英語コーチ 日野ゆう子
英語力が高いけれど、英会話に苦手意識がある方のサポートを専門に行っています。
英語講師歴15年、のべ3000人以上を指導。
意図のあるトレーニングでショートカットの英会話力づくりを大切にしています。
かつては英会話がとても苦手なTOEIC講師で、「英語の先生なのに話せない」という悩みを抱えていました。
Versant70/発音指導士/英検1級/TESOL/上級言語コーチ(ヨーロッパ)
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目次
英会話が伸び悩む3つの理由
まず、試験で高得点を取れる方が、英会話で伸び悩む主な理由を3つお伝えします。
1. 表面的なやりとりはできても、深い話になると対応できなくなる
TOEICのスコアが高い方は英語の基礎知識をお持ちのはずです。
そのため、英語の基礎知識に加えて、これまでの会話の経験やフレーズの暗記などを行うことで、日常会話やビジネス上での簡単なやり取りは問題なくこなせるかもしれません。
しかし、より深い内容の会話や意見交換になると、急に言葉が出てこなくなったり、伝えたいことがうまく表現できずに困ってしまうことはありませんか?
これは、文法や単語の知識はあるものの、
- 実際の会話で必要な「相手の話を聞き・自分の考えをまとめ・すぐに英文にして相手に伝える」という英会話のプロセスに対応するスキルの一部または複数が育っていない
- 会話を運ぶための運用練習が不足している
ことが原因に挙げられます。
前者のスキルが育っていない場合は、まず何が苦手なのかを明確にし、そこを重点的に補強する訓練を行いましょう。
英会話のプロセスについて、詳しくはこちらをご参照ください。
オンライン英会話をがんばっても英会話が伸びない理由とは?5つのプロセスを理解して自信を持って話す方法
また、試験英語に慣れている方は、正確性を重視するあまりに瞬発性や流ちょう性が低くなってしまっている場合があります。
瞬発性や流ちょう性を高める運用練習について、詳しくはこちらの記事をご参考にされてください。
【英会話が苦手】なんとか話せるけど苦手意識がある人に必要な6つのポイントとは?
2. 明確な目標がなく、漠然と練習を続けている
「英語で話せるようになりたい」「いつか英語がもっと使えるようになりたい」という漠然とした目標を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、目標が具体的でなければ、何をどのように練習すれば良いのかが分からず、効率的な学習ができません。
「いつか」はいつかのままになってしまう可能性もあります。
例えば、次のような具体的な目標を設定することで、より効果的な学習計画を立てることができます。
- 海外の同僚とプレゼンで議論したい
- 英語で自分の研究成果を発表したい
- 学会後のスモールトークの場で、相手ともっと良い関係を築きたい
- (今は英語を話す場面はないが)自分が興味のある〇〇について、海外の人と深い話をしたい
- 参加している海外チームのミーティグで、相手の話をもっと理解し、自分の言いたいことを臆せず言いたい
ここで、具体的な目標を効果的な学習へつなげる方法を簡単にご紹介します。
例えば、あなたの目標が「参加している海外チームのミーティングで、相手の話をもっと理解し、自分の言いたいことを臆せず言いたい」というものであれば、そのミーティングの内容を確認します。
- どんな話をしているのか
- その話題について、よく知っているのか、知らないことなのか
- 出てくる単語やフレーズは知っていて、目で見れば分かるのか
- いつも話が聞きづらいのか、特定のメンバーの話が聞けないのか
など。
また、言いたいことを言えないのはなぜかについても深掘りします。
同じ「言いたいことを言えない」でも、人によって理由はさまざまです。
- 何を言っているか聞こえない
- 聞こうとしているけれど、英語の音声が処理できない
- 数分単位なら聞けるけれど、たくさん聞くと内容を覚えられない
- 「自分が何を話すか」を考えていて、聞くことに集中できていない
- そもそも言いたいことが思い浮かんでいない
- 頭の中に自分の言いたいことはあるが、それを英文にするのに時間がかかる
- 話したいことがあるけれど、話の輪の中に入っていくタイミングが分からない
- 複数人の中で発言すると緊張や不安を感じる
こういったことを細かく洗い出していき、それに沿った対策をします。
そうすることで、「あなたにとって必要な場」で話す力を、より早く効率的に伸ばすことができます。
3. 間違いや外からの視線が気になり堂々と話せない
英語を話すとき、間違いを恐れて言葉を選びすぎてしまったり、相手の反応を気にしすぎて緊張してしまい、思うように話せないという経験はありませんか?
TOEICなどの試験のために英語を学習されてきた方は、常に正解を求められる環境に慣れています。
そのため、英会話の途中に自分の発言が正解なのか分からなくて不安になってしまうのです。
「英会話の場では正解を求めない」と割り切り、間違いを流して次の会話へ進む勇気を持つことが大切です。
英会話に伸び悩んだ時におすすめの対策とは?
次に、英会話に伸び悩んでいる方におすすめの対策を、言語スキルと非言語スキルに分けてお伝えします。
【言語スキル】いつもの学習内容を、自分にとって優先順位の高いものへ
アウトプットは自分にとって重要度の高い語彙や言い回しに
英会話やスピーチなど、いつも行っている練習の内容を、ご自身にとって優先順位の高いものにシフトしていきましょう。
例えば、ご自身の仕事や興味のある分野に特化した語彙や言い回しを重点的に練習してください。
ビジネスならビジネス用語、研究なら専門用語など、自分の目標に合わせて優先的に学習しましょう。
普段自分が日本語で何を話しているのかに注目して整理し、それを英語に翻訳して学習するのもオススメです。
インプット内容も自分にとって優先度の高いものに
リスニングやリーディングの学習も、英語の教材ばかりではなく、自分の興味のある分野の英語の記事やYouTube動画、Podcastなどを積極的に取り入れましょう。
英語の学習のためではなく、自分の生活に必要な情報を英語で取り入れる意識をしてみてください。
そうすることで、より自然な英語に触れることができ、モチベーションも維持できます。
【非言語スキル】英語を自分の言葉として心地よく使うために
意外と見落としがちなのが、次に紹介する非言語スキルです。
英語を話す時の態度の調整
英語を話す時に、必要以上にテンションが高くなったり、疲れたりしていませんか?
私の場合は、20代の頃に周囲の英語話者の方に感謝を伝えたいがあまりに、自分を卑下してしまっていたり、大げさなリアクションをしてしまっていました。
日本語と比べて英語を話すとすごく疲れると感じる方は、一度ご自身が英語を話している様子を動画で撮影してみるとよいかもしれません。
客観的に見ることで、どうして日本語と比べて英語を話している時に変わってしまっているのかが分かります。
その態度を調整すれば、より自然に英語を話せるようになりますよ。
非言語の観察・取り入れ
ネイティブの身ぶり手ぶりや表情など、非言語コミュニケーションにも注目してみましょう。
日本語と英語では、会話の間の取り方・返事やあいづち・聞く時の表情なども異なります。
例えば、英語話者の方は、あまり文章の途中であいづちをうちません。
それを知らないまま日本語話者の方が話していると、「私の話がおもしろくないのかな?」と不安になるケースがあります。
そもそも「英語では日本語ほどあいづちを頻繁にしない」と分かっていれば、不安にならずに済みますね。
違いを事前に知っておくことで、お互いにコミュニケーションをしやすくなりますよ。
日本語コミュニケーションの振り返り
英会話がうまくいかなかった時に、全てを英語力のせいにしてしまっていませんか?
ですが、うまくいかなかったのには別の原因があるかもしれません。
例えば、
- 相手の人の機嫌がたまたま悪かった
- 相手にとって興味関心のないトピックだった
- 相手が取引先の重役で緊張してしまった
- 雑音の多い環境で聞こえにくかった
など、たくさんの原因が考えられます。
全てのコミュニケーションの課題を英語に結びつける必要はありません。
上記のような英語力以外の原因がある場合は、「もし日本語で同じ状況になったらどう話すだろう?」と考えてみてください。
英語のスキルはいったん置いておいて、どうすれば相手と円滑にコミュニケーションできるかを考えてみることが大切です。
異文化で求められていることは?
異文化理解も、効果的なコミュニケーションには不可欠です。
例えば、海外赴任で現地企業で働く場合は、赴任先の企業文化の中で何が求められているのかを知る必要があります。
もしかしたら、日本とは違うことが求められているかもしれません。
相手の文化や価値観を理解することで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。
「英語学習者」から「英語でコミュニケーションをする人」へ
英語を話す技術さえあれば英会話はできると考えがちです。
ですが、ある程度話せるようになったその先には、この記事でご紹介した非言語スキルのようにスピーキング技術以外の部分を見直してみることも大切です。
英会話学習は単なるスキル習得ではなく、コミュニケーションをする手段です。
最終的にはご自身が「英語学習者」ではなく、「英語を使って実際に世界の人たちとコミュニケーションをとる人」になった意識を持つことが大切です。
「英語を話す自分をどう捉えるか」、英語を話す時の自分のアイデンティティーを変えることで会話中のふるまいや姿勢も変わってきます。
受講生の方々の変化
現在、英会話力づくりをサポートをしている受講生の方々も、これらの理論に基づいたトレーニングを徹底して行っています。
受講生の方の変化の例
◆Before◆
会議の英語が早すぎて何を言っているのか理解ができない。
内容が分からないので質問をされても答えられず困っていた。
◆After◆
脳内にある音と実際に聞こえてくる音の差が少なくなり、リスニングの負担がかなり減る。
とっさの質問にもその場で返答ができるようになった。
安心感を持って会議に出席できるようになった。
(T・S様・男性・会社員・30代・受講前TOEIC710 )
◆Before◆
英文を読むことは日常的に行っていても、英語を話そうとすると言いたいことが浮かばず、相手を待たせるあせりから「頭がパンク状態」に。
◆After◆
英語が自然に口から出るように変化。
リスニング力も向上し、職場の外国人とも落ち着いて会話ができるようになり仕事がとてもしやすくなった。
(S.N様 京都市・研究者・受講スタートTOEIC760点)
このような変化が日常的に起こっています。
まとめ
この記事では、英会話が伸び悩む3つの理由と、おすすめの対策を紹介しました。
- 目標を明確に:漠然とした目標ではなく、「海外の同僚とプレゼンで議論したい」など、具体的な目標を設定することで、より効果的な学習計画を立てることができます。
- 言語スキル:いつもの学習内容を、自分にとって優先順位の高いものへシフトさせることで、より自然な英語に触れることができ、モチベーションも維持できます。
- 非言語スキル:言葉だけでなく、表情や身振り手振りなど、非言語コミュニケーションも意識することで、より自然なコミュニケーションが可能になります。
この記事を参考に、ぜひ英語で積極的にコミュニケーションを取ってみてください。「英語学習者」から「英語でコミュニケーションをする人」へ、その第一歩を踏み出しましょう!
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TOEICハイスコア でも英会話が苦手な方へショートカットの英会話力づくりを行っています。
プロフィール 日野ゆう子
英語講師歴計14年のべ3000人に指導経験/上級言語コーチ(国際コーチ連盟認定)/TESOL 英検1級/ 発音指導士/Versant スピーキング70/ Global dexterity practitioner(異文化への適応をサポートしています)
私自身はTOEIC講師→英語をスムーズに楽しく話せるまでに約17年かかてしまった為「効率のよさ」に重きをおいています。