「英語を話す自分に対するイメージが変わりました」
昨日、英語コーチングの受講生の方が1か月目の終わりにシェアをしてくださいました。
彼女はこれまで英語の学習を本当にたくさん頑張ってきて、通訳・翻訳の講座にも通って
英語をいつか使えるようになりたい
自信をもって話せるようになりたい
とずっと努力をされてきたそうです。
 
 
でも、頑張れば頑張るほど
さらに周りに優秀な方がたくさんいらっしゃる環境で
「自分は英語がうまく話せない」
「自分はまだまだ足りない」
と思うようになり
ご自分でも気が付かないうちにいつしか
自分=英語があまり話せない人
という紐づけになってしまった、ということでした。
 
 
一方で、英語をつかって、話せるようになって
何がしたいかと考えたときに
受講生さんがしたいと思っていらしたことは
✓海外から旅行で致した方にご自分のお住まいの地域の案内をしてあげること
✓日本の文化をシェアして、日本に興味を持ってもらうこと
✓色々な国の人たちと、意見を交換してご自身も見分を広げることㅤ
(受講生さんは、日本や日本文化に対する知識も本当に豊富で何よりも、「誰かを喜ばせたい、楽しんでもらいたい」そんなホスピタリティーにあふれた素敵な方なのです)
 
 
ではそのゴールをあらためて見て
「誰に、どんな英語や内容が話せたらいいのか?」を考えると
そこで必要なのは
ネイティブスピーカーの方に少しでも近づくためのボキャブラリーや表現のバリエーションではなく
・どんな人(ネイティブスピーカーの方でも、英語を外国語として話す方にも)にも分かりやすい英語
・伝えようとする内容に対しての背景知識
・大人として、丁寧に、でも対等にやり取りをするための思考回路や姿勢
だということがクリアになりました。
 
 
その基準でもう一度ご自分の話す英語を客観的に一緒に見てみる
 
「あれ?英語で必要なことは結構聞けるし、言いたいことは不自由なく伝えられている」
「でも、そもそも伝えたい内容そのものがあいまいかも
(伝えたいメッセージをクリアにしなければ)」
「言いたいことはたいてい言えるけれど、ドンピシャの単語が出てこないから、自分の伝えたいエリアの頻出単語をすぐ口から出るようにしよう」
などこれまでと違う発見が色々と出てきました。
 
 
自分=英語が話せない という条件づけの中にいると、
そこでしなければいけないのは
自分の周りの英語が流ちょうな人に追いつくこと
さらに行くと、ネイティブスピーカーにいかに近づくか
一択となりがちです。
私が英語でしたいことをいつか達成するためには、この上に上に続く修行の階段を上に登っていくしかない。
そんな風に視野が狭くなってしまいがちに。(私自身も、17年くらいこの制限の中にいたので、本当にお気持ちよく分かります、、)
 
 
でも
自分=英語が話せない人 の紐づけを「本当にそうなのか?」じっくり検証してみることで
・長年持っていた「英語を話す自分」に対するセルフイメージががらっと変わったり
・新しい前提に立つからこそ、とりくむべき課題が見えてきたり
短い期間でも、広く高いところからご自分をとらえて違う一歩が踏み出せるようになります。
そしてその一歩を踏み出すことで、したいことにショートカットで近づいていけたりします。
 
 
最近、受講生の方々からの気づきやご感想をいただく中で
あらためて
自分=英語が話せない の紐づけを「本当にそうなのか?」じっくり検証してみることの大切だなあと実感しています。
 
 
ちなみにこの
自分=英語が話せない の紐づけを「本当にそうなのか?」じっくり検証してみるには、
「○○さん、できますよ!大丈夫ですよ!自信もっていきましょう」と外側からコーチが、根拠なく言い続けることではなく
もっと静かで、何を根拠に話せる聞けるといえるのか、ご本人と一緒に丁寧に確認していくことが大事だと考えています。
 
 
自分で納得したり確認できたものは、コーチと離れて1人になっても持ち続けていけるからです。
また、英語力がすでに高い方は、英語をしっかり使って、大人としてやり取りをしたいと思われる方が多いので
それをかなえるために、技術的にどんなところがすでに出来ていて、どこを具体的にワークすればいいのかその発見や取り組みも欠かせません。
 
やっぱり技術力を上げればあげるほどコミュニケーションはしやすくなるから。
(これは、いわゆるブロークンイングリッシュや、単語の羅列 によるコミュニケーションがだめだとっているのでは決してありません。その人がしたい形のコミュニケーションに沿っているかどうかがポイントです)
 
 
大変なこともありますが、こういうすり合わせを
受講生さんと一緒にこつこつしていくこと
さらに良くなるための課題を見つけること
その課題のクリアのお手伝いができること
それによっておこる変化の過程にご一緒できること
ㅤㅤ
そんな機会をいただけること、本当にうれしくありがたく思います。